輸入取引の納税義務者
輸入取引にかかる納税義務者は、外国貨物を保税地域から引き取るものであり、国内取引においては事業者のみが納税義務者となるのに対し、輸入取引では、消費者である個人が輸入する場合も納税義務者になります。
外国貨物とは、関税法に規定する外国貨物をいい、輸出の許可を受けた貨物および外国から国内に到着した貨物で輸入が許可される前のものをいいます。
課税貨物とは、保税地域から引き取られる外国貨物のうち、消費税が課されるものをいいます。
保税地域とは、関税法に規定する保税地域をいい、外国貨物を蔵置、加工、展示等することができる場所として、財務大臣が指定し、または税関長が許可した場所で、具体的には、指定保税地域、保税蔵置場、保税工場、保税展示場、総合保税地域の5種類あります。
保税地域から引き取られる外国貨物にかかる消費税の納税地は、その保税地域の所在地とされています。